特集 消化器診療“虎の巻”—あなたの切実なギモンにズバリ答えます!
【消化管】
Q11 CDIのリスクとなる抗菌薬はいつまでさかのぼるの?
青島 周一
1
1医療法人社団 徳仁会 中野病院 薬剤部
pp.445-447
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203102
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クロストリジウム・ディフィシル感染症(clostridioides difficile infection:CDI)の主要な危険因子は、❶高齢、❷長期入院、❸抗菌薬もしくは制酸薬の使用であり、抗菌薬においては、特にセファロスポリン、フルオロキノロン、クリンダマイシンでリスクが高い。抗菌薬はその投与中のみならず、投与終了後もCDIの危険因子となりうるが、そのリスク期間は2週間前後、時に1〜3カ月まで持続することもある。少なくとも1カ月、ハイリスク患者では3カ月までさかのぼって確認できるとよい。
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