Japanese
English
特集 膵炎―診断と治療の最前線
各論
急性膵炎
重症急性膵炎の特殊療法
Specialized therapies for severe acute pancreatitis
竹山 宜典
1
Yoshifumi TAKEYAMA
1
1近畿大学医学部外科 肝胆膵部門
1Division of Hepato-Biliary-Pancreatic Surgery,Department of Surgery,Kinki University Faculty of Medicine
キーワード:
重症急性膵炎
,
血液浄化療法
,
膵局所動注療法
,
経腸栄養
,
選択的消化管除菌
Keyword:
重症急性膵炎
,
血液浄化療法
,
膵局所動注療法
,
経腸栄養
,
選択的消化管除菌
pp.690-696
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100488
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要旨
重症急性膵炎の予後改善には,的確な重症度判定と,重症例に直ちに全身モニタリング下の大量補液と集中治療を行うことが重要である.それ以外に,重症例特有の病態に対する特殊療法があり,腎不全を含む早期臓器障害に対する持続血液濾過透析(CHDF),後期感染の予防策としての経腸栄養を含めた腸管対策,および感染性膵壊死予防目的での膵局所療法である蛋白分解酵素阻害薬・抗菌薬膵局所持続動注療法があげられる.これらの治療法は,今や重症急性膵炎には標準化してきており,特殊な病態下の重症膵炎に対する標準治療と位置づけられる.
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