Japanese
English
特集 重症急性膵炎の診療Now
重症急性膵炎の長期予後
Long-term prognosis of severe acute pancreatitis
今泉 俊秀
1
,
原田 信比古
1
,
羽鳥 隆
1
,
福田 晃
1
,
高崎 健
1
Toshihide IMAIZUMI
1
1東京女子医科大学消化器外科
キーワード:
重症急性膵炎
,
壊死性膵炎
,
長期予後
,
necrosectomy
Keyword:
重症急性膵炎
,
壊死性膵炎
,
長期予後
,
necrosectomy
pp.211-214
発行日 2001年2月20日
Published Date 2001/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904375
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従来,急性膵炎は機能的にも形態的にも障害を残さずに軽快すると理解されてきたが,重症急膵炎が救命されるに伴い,遠隔時に膵内外分泌機能や膵管・膵実質に様々な後遺的変化をきたしていることがわかってきた.重症急性膵炎後5年以上経過観察例18例(壊死性)の検討では,糖尿病が28%,外分泌機能低下が39%,膵石・膵嚢胞などの膵病変が39%,再発は28%にみられ,成因別ではいずれもアルコール性に高率であった.遠隔時の膵内外分泌機能低下例の多くは膵石や膵管拡張などの膵病変を伴っており,急性膵炎と慢性膵炎の関係を理解する上で重要な課題と考えられる.
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