Japanese
English
特集 膵・胆管合流異常と胆囊病変
症例呈示
膵・胆管合流異常に合併した胆囊炎症性ポリープの1例
A case of inflammatory polyp of the gallbladder with anomalous arrangement of the pancreaticobiliary ductal union
原田 亮
1
,
真口 宏介
1
,
高橋 邦幸
1
,
潟沼 朗生
1
,
小山内 学
1
,
矢根 圭
1
,
階子 俊平
1
,
金子 真紀
1
,
加藤 隆佑
1
,
加藤 新
1
,
安保 義恭
2
,
中村 透
2
,
野路 武寛
2
,
篠原 敏也
3
Ryo HARADA
1
,
Hiroyuki MAGUCHI
1
,
Kuniyuki TAKAHASHI
1
,
Akio KATANUMA
1
,
Manabu OSANAI
1
,
Kei YANE
1
,
Syunpei HASHIGO
1
,
Maki KANEKO
1
,
Ryusuke KATOH
1
,
Shin KATOH
1
,
Yoshiyasu AMBO
2
,
Toru NAKAMURA
2
,
Takehiro NOJI
2
,
Toshiya SHINOHARA
3
1手稲渓仁会病院 消化器病センター
2手稲渓仁会病院 外科
3手稲渓仁会病院 病理科
1Center for Gastroenterology,Teine Keijinkai Hospital
2Department of Surgery,Teine Keijinkai Hospital
3Department of Pathology,Teine Keijinkai Hospital
キーワード:
膵・胆管合流異常
,
胆囊炎症性ポリープ
,
胆囊粘膜過形成
,
コレステロローシス
Keyword:
膵・胆管合流異常
,
胆囊炎症性ポリープ
,
胆囊粘膜過形成
,
コレステロローシス
pp.491-496
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100440
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要旨
患者は53歳,女性.膵・胆管合流異常および胆囊隆起性病変を認め当センターに紹介となる.USでは胆囊は軽度の全周性壁肥厚,体部に広基性隆起を疑う所見を認め,造影CT,MRIでは胆囊体部に動脈相よりも平衡相にて染影される腫瘤像を認めた.EUSでは体部には腫瘤性病変を認め,腫瘤の辺縁は比較的整で,表面に一部高エコーラインを伴っており,内部は高エコーと低エコー,さらに無エコー域の混在した所見を呈した.腫瘤は可動性があり胆囊内に浮遊するように描出された.以上より,非拡張型の膵・胆管合流異常に合併した炎症性ポリープを疑い,腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した.病理学的にも炎症性ポリープであった.
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