Japanese
English
特集 いま胆囊癌を見直す
胆囊管癌診断の現状
Current Status of Diagnosis for Cystic Duct Carcinoma
小山内 学
1
,
真口 宏介
1
,
浦田 孝広
1
,
松崎 晋平
1
,
中原 和之
1
,
潟沼 朗生
1
,
高橋 邦幸
1
,
一箭 珠貴
1
,
矢根 圭
1
,
三井 慎也
1
,
野村 昌史
1
,
松居 剛志
1
,
西森 博幸
1
,
桜井 康雄
1
,
姜 貞憲
1
,
辻 邦彦
1
,
安保 義恭
2
,
篠原 敏也
3
Manabu OSANAI
1
,
Hiroyuki MAGUCHI
1
,
Takahiro URATA
1
,
Shinpei MATSUZAKI
1
,
Kazuyuki NAKAHARA
1
,
Akio KATANUMA
1
,
Kuniyuki TAKAHASHI
1
,
Tamaki ICHIYA
1
,
Kei YANE
1
,
Shinya MITSUI
1
,
Masafumi NOMURA
1
,
Takeshi MATSUI
1
,
Hiroyuki NISHIMORI
1
,
Yasuo SAKURAI
1
,
Kang Jong Hong
1
,
Kunihiko TSUJI
1
,
Yoshiyasu AMBO
2
,
Toshiya SHINOHARA
3
1手稲渓仁会病院消化器病センター
2手稲渓仁会病院外科
3手稲渓仁会病院病理
1Center for Gastroenterology,Teine-Keijinkai Hospital
2Department of Surgery,Teine-Keijinkai Hospital
3Department of Pathology,Teine-Keijinkai Hospital
キーワード:
胆囊管癌
,
診断基準
,
画像診断
Keyword:
胆囊管癌
,
診断基準
,
画像診断
pp.193-199
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100141
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要旨 胆囊管癌診断の現状について自験例を含め解説した.診断基準には,以前から提唱されているFarrarの診断基準を満たす狭義のものと,最近では三管合流部に癌が存在し,臨床的かつ組織学的に主座が胆囊管に認められるものとする広義の考え方がある.
また原発性胆囊管癌の頻度は低く,かつ術前診断が困難と考えられていたが,近年の画像診断の進歩に伴い,術前に診断される症例が増えてきている.胆囊管癌の画像診断は,US,CTにより,胆囊腫大,胆囊炎,胆泥貯留や胆囊管から三管合流部付近の壁肥厚などに着目し,精密検査へと誘導することが重要である.病変の指摘および主座の同定にはEUS,IDUSが有用であり,胆管狭窄を有する場合にはERCでの胆管壁外からの浸潤と考えられる圧排・軸変位など狭窄形態の詳細な読影が必要である.今後,EUS,ERC+IDUSなどを積極的に取り入れ,総合的な判断による胆囊管癌の術前診断率のさらなる向上が期待される.
消化器画像2006 ; 8 : 193-199
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