Japanese
English
症例報告
胆嚢腺筋腫症に胆嚢癌を合併した1例
A case of gall bladder carcinoma concomitant with adenomyomatotis
一箭 珠貴
1
,
真口 宏介
1
,
高橋 邦幸
1
,
潟沼 朗生
1
,
小山内 学
1
,
栗田 亮
1
,
金 俊文
1
,
安保 義恭
2
,
篠原 敏也
3
Tamaki ICHIYA
1
,
Hiroyuki MAGUCHI
1
,
Kuniyuki TAKAHASHI
1
,
Akio KATANUMA
1
,
Manabu OSANAI
1
,
Akira KURITA
1
,
Toshifumi KIN
1
,
Yoshiyasu ANBO
2
,
Toshiya SHINOHARA
3
1手稲渓仁会病院 消化器病センター
2手稲渓仁会病院 外科
3手稲渓仁会病院 病理診断科
1Center for Gastroenterology,Teine Keijinkai Hospital,Sapporo
2Department of Surgery,Teine Keijinkai Hospital,Sapporo
3Department of Pathology,Teine Keijinkai Hospital,Sapporo
キーワード:
胆嚢腺筋腫症
,
胆嚢腺筋腫症と胆嚢癌の合併
,
胆嚢癌
,
RAS
,
fundal type
Keyword:
胆嚢腺筋腫症
,
胆嚢腺筋腫症と胆嚢癌の合併
,
胆嚢癌
,
RAS
,
fundal type
pp.384-390
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100272
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要旨
患者は69歳,男性.胆嚢腺筋腫症(ADM)が疑われ当センター紹介となる.US,CT,EUSにより,胆嚢底部のADMと診断し経過観察とした.1年後の腹部USにて壁肥厚範囲の拡大がみられた.CTでは壁肥厚が底部から体部側に拡がり,内腔の狭小化がみられた.増大した壁肥厚部には造影効果を認め,明らかなRASの存在はみられなかった.EUSにて,底部の一部に無エコー域を認めるものの,それに続く肥厚した壁内は不均一な低エコーを呈し,内腔の粘膜側に凹凸がみられた.以上より,ADMに合併した胆嚢癌を疑い拡大胆嚢摘出術を施行した.病理学的にfundal typeのADMに合併したss胆嚢癌であった.
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