神経内分泌腫瘍(NET)のすべて
診断 膵神経内分泌腫瘍(NET)の術前診断 内視鏡
金子 真紀
1
,
真口 宏介
,
高橋 邦幸
,
潟沼 朗生
,
小山内 学
,
矢根 圭
,
階子 俊平
,
原田 亮
,
加藤 隆佑
,
加藤 新
,
安保 義恭
,
中村 透
1手稲渓仁会病院消化器病センター
キーワード:
術前診断
,
膵臓腫瘍
,
神経内分泌腫瘍
,
超音波内視鏡検査
,
細針生検
Keyword:
Pancreatic Neoplasms
,
Neuroendocrine Tumors
,
Endosonography
,
Biopsy, Fine-Needle
pp.825-830
発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011299305
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局所観察能に優れる超音波内視鏡(EUS)は膵神経内分泌腫瘍(NET)に対する有用な画像検査法であり、さらに超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)で病理学的診断が行いうるという利点をもつ。2cm以上の膵NET典型例では、US、CTを中心とした低侵襲性画像検査法でほぼ診断は可能であるが、小病変、嚢胞変性例に対してはEUSを要する。また、非典型的所見を呈する症例は悪性の可能性が高く、通常型膵癌との鑑別が問題となりEUS-FNAが有用である。膵NETの診断に際しては、多発の存在を念頭においてEUSによる全膵の観察を行うべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2011