学会印象記
The 11th International Conference of Alzheimer's and Parkinson's Diseases(2013年3月6~10日,フィレンツェ)
村上 秀友
1
1昭和大学医学部内科学講座神経内科学部門
pp.596-597
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101502
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3月6~10日にイタリアのフィレンツェで開催されたThe 11th International Conference of Alzheimer's and Parkinson's Diseases(AD/PD 2013)に参加した。本学会は2年に1度開催され,第11回の会長はイスラエルのAbraham Fisher先生であった。フィレンツェは,ルネッサンス時代の芸術作品が多くみられる花の都と呼ばれ,イタリアの中でも著名な観光地である。その地で開催された本会は参加者も非常に多く,ポスター発表も毎日500あまりの演題が3日間にわたって行われ,日本からの発表も散見された。また国別の参加者一覧を見ると,欧州各国からの参加者がもちろん多いが,欧州以外からの参加者では,米国に次いで日本が多く,わが国が世界中の患者の治療に貢献できるよう頑張っている現状が示唆される。
会場はFortezza Da Bassoという施設で,1534~1537年に建築されたルネッサンス建築の傑作の1つであるバッソ要塞に囲まれた敷地に建つ会議・展示場である。本会場を取り囲む要塞は,空から見ると5角形のレンガ造りの城壁(写真1)で重厚な雰囲気である。時間の流れを感じさせる重厚な赤褐色のレンガの上に本学会名である「AD/PD2013」の看板が明るい青色で示され(写真2),初めて見たときには,そのコントラストが非常に鮮やかで,青色の軽さが患者さんの症状の軽快を象徴しているようにも思われた。
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