学会印象記
18th International Congress of Parkinson's Disease and Movement Disorders(2014年6月8~12日,ストックホルム)
久保 紳一郎
1
1順天堂大学医学部脳神経内科
pp.1120-1122
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101894
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18th International Congress of Parkinson's Disease and Movement Disordersが,2014年6月8~12日の5日間,スウェーデンの首都ストックホルムで開催されました.本国際学会はStanley Fahn,C. David Marsden両先生によって1985年に設立されたThe Movement Disorder Society(MDS)により,1990年に始まりました。運動失調,歩行障害,パーキンソン症状,舞踏運動,ジストニア,ミオクローヌス,振戦,チックなど幅広い運動障害に関わる世界中の臨床医,研究者,ヘルスケアプロフェッショナルを対象とした学会です。
近年の分子生物遺伝学の進歩と相まって,神経疾患の病態解明,そして診断技術,薬物および外科的治療法は目ざましく発展してきました。これら広範な内容を網羅すべく,5日間の学会期間中は毎朝7時から委員会ミーティングが行われ,8時からplenary sessionが始まり,夜は19時過ぎまで,学会の目玉の1つであるMDS Video Challengeがある最終日前夜は22時までと,まさにmovement disorder漬けの毎日です。とはいうものの,3時過ぎから夜が明け,深夜まで明るい北欧というロケーションに加え時差の影響もあるのか,それほど長くは感じず,むしろ毎晩明るいうちにベッドに入る違和感を感じつつも有意義で充実した学会期間を過ごせたと思います。
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