学会印象記
12th International Conference on Alzheimer's and Parkinson's Diseases (AD/PD 2015)(2015年3月18〜22日,ニース)
梅田 知宙
1
1大阪市立大学大学院医学研究科脳神経科学
pp.1067-1069
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416200258
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今回,AD/PD 2015に,研究室の上司とともに参加し,発表を行った。この学会は2年に1度のサイクルで開催されており,他の大規模な神経系の学会(SfNやAICC)と比べると,ヨーロッパ圏で開催されることが多いことに特徴がある。また,大御所の研究者たちが“よくしゃべる”学会としても魅力的である。実際に今年も,Dr. SelkoeやDr. Masters,Dr. Beyreutherといった既に歴史的ともいえる偉大な研究者たちがとても元気溌剌とトークを披露されており,驚いた。
今回の総参加者数は3,100名超で,これらを収容した会場はPalais Congres Acropolis Niceという大施設であった。会場入口では,最近の国際情勢からであろう,全入場者に対して入念なセキュリティーチェックが行われていた。空港で見かけるような機器が導入されており,手荷物中身の目視とX線装置による検査,および身体の金属探知機による検査を,毎朝パスしなくてはならなかった。もちろん連日の大行列で(写真1),検査を拒否した怪しい人間を警察官らが取り押さえて騒然となる一幕もあった。
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