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特集 患者満足度を高める糖尿病診療
第1部 外来で患者満足度を高める
食事指導
一日の献立の組み立て方
How to make the daily menu
松村 奈々
1
1高村内科クリニック
キーワード:
三食の食事配分
,
食事と時間
Keyword:
三食の食事配分
,
食事と時間
pp.145-147
発行日 2005年2月15日
Published Date 2005/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100648
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三食の食事量の配分を大きな偏りのないようにする
三食同等の食事量が理想ですが,現実的には夕食と同量の朝食を摂ることは難しいため,極端な偏りを避けるようにします.
外来指導の実際
□三食への食事配分
Box 1のように,一食の内容を主食(ごはん,パン,麺などの糖質の多い食品)一品,主菜(肉,魚,卵,大豆製品などの蛋白質の多い食品)一品~一品半,副菜(野菜,海草,きのこなど食物繊維の多い食品)一品~二品がそろうように組み立てます.そして,この組み合わせで三食摂ることが理想的です.指導開始時には三食の量の配分に偏りがある方が多く,特に夕食偏重が目立ちます.その大半は内容の偏りも見られます.そこで,配分や内容の偏りに応じ,一品加える,減らす,内容を変えるという修正を少しずつ行い,理想の形に近づけます.以下に極端な偏りとその改善策の例を挙げてみます.
◆朝食『バタートースト,コーヒー』
(改善策)主食のみに偏っているため,主菜にゆで卵と副菜に野菜スープをつけます.またはトーストではなくサンドイッチにして,ハムやチーズと野菜をはさみ,主食,主菜,副菜を兼ねる献立にします.果物や乳製品をつけるとさらにバランスが良くなります.
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