当直医読本
初診時に誤診が多いクモ膜下出血
寺沢 秀一
1
Hidekazu Terasawa
1
1福井県立病院救命救急センター
pp.600-601
発行日 1991年9月15日
Published Date 1991/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900192
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トピックス
1回目の脳動脈瘤破裂(クモ膜下出血)の症状は軽いことも少なくない.これを誤診すると,医事紛争になりやすく,当直医としては要注意の疾患である.なぜなら,
1.脳動脈瘤破裂のクモ膜下出血は急死しうる脳血管障害であり,
2.脳動脈瘤の1回目の破裂後,再破裂の頻度は24時間以内にピークがあり,
3.再破裂で意識障害が強くなると,根治手術の適応がなくなるからである.
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