こどものsocial medicine 病気とともに積極的に生きる・5
川崎病―1.治療の基本方針
薗部 友良
1
Tomoyoshi Sonobe
1
1日本赤十字社医療センター小児科
pp.514-515
発行日 1991年8月15日
Published Date 1991/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900161
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川崎病(MCLS)は1967年川崎富作博士により発表されて以来約25年経過したがいまだに原因は究明はされていない.最近でも年間約5千例の新患発生があり,累計患者数は10万例を越え,国民病の様相を呈している.致命率は治療法の進歩により大幅に改善されたが冠動脈瘤の後遺症を持つた例は多く,治療を受けながら学校生活などを送っている.長期予後も不明で後遺症を持たない例でも若年性動脈硬化が懸念されており,川崎病既往児にいかに対処するかは大きな問題である.この点について2回にわたり解説する.
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