みるトレ
Case 49
忽那 賢志
1
1国立国際医療研究センター感染症内科・国際感染症センター
pp.71-72
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103096
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
Case 49
患者:30代,男性.
主訴:発熱,咽頭痛,咳嗽.
病歴:昨晩より喉の違和感を自覚していた.今朝になり咽頭痛が悪化し,悪寒を伴う38℃の発熱と咳嗽・喀痰も出現するようになったため午前中に近医を受診した.近医でインフルエンザが疑われ迅速検査が行われたが,陰性であったため感冒薬のみ処方され,翌日の再診を指示された.受診後に出勤したものの午後になり頭痛・関節痛が強くなったため早退し,解熱薬の処方希望のため当院の救急外来を受診した.
既往歴:特記事項なし.
ワクチン接種歴:今季のインフルエンザワクチン接種なし.
sick contact:同居の妻と長男が3日前にインフルエンザと診断され自宅療養中.
身体所見:血圧112/74mmHg,脈拍数118回/分,呼吸数18回/分,SpO2 99%(室内気),体温38.9℃.咽頭所見を図1に示す.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.