みるトレ
Case 42
忽那 賢志
1
1国立国際医療研究センター感染症内科・国際感染症センター
pp.787-789
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102972
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Case 42
患者:2歳,女児.
主訴:発熱,嘔吐.
病歴:本日の朝から39℃の発熱を認め,嘔吐を数回繰り返した.食事も摂れず,朝からぐったりしている状態が続くため,夕方になって救急外来を受診した.
既往歴:特記事項なし.
予防接種歴:DPT3種混合ワクチン,BCG,経口ポリオ,麻疹風疹混合ワクチンは接種済み.
身体所見:血圧64/40mmHg,脈拍数140回/分,呼吸数35回/分,体温39.5℃,SpO2 96%(室内気).質問には答えられるが活気がなくぼんやりしている.顔色不良,呼吸音異常なし,腹部は平坦,軟で圧痛なし,腋窩は乾燥している.
臨床経過:経過から細菌性髄膜炎が疑われたため,血液培養を採取した後に腰椎穿刺を行った.髄液は外観上混濁しており,直ちに細菌検査室にグラム染色を依頼した.髄液グラム染色の所見を図1に示す.
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