What's your diagnosis?[137]
目は口ほどにものをいう
原 奈央
1
,
大竹 要生
1
,
森 信人
2
1京都民医連中央病院内科
2京都民医連中央病院神経内科
pp.388-391
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103197
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病歴
患者:28歳,女性.
主訴:羞明,複視,眼痛.
現病歴:入院2日前,朝から羞明感,眼痛が出現した.日中,ダンスの練習中にふらつきを自覚し,物が二重に見え始めた.複視は初め,右方視で自覚していたが,その後,近見視以外の全方向で複視となった.また,嘔気も出現した.
入院1日前,複視,嘔気,ふらつきが増強し,手や胸のしびれも出現し始めた.また,右耳の聞こえづらさも自覚し始めた.
入院当日,複視がさらに増悪,しびれも口周囲に拡大したため,近医を受診し,精査目的に当院救急外来を紹介受診した.
陽性ROS(Review of systems):羞明感,複視,眼痛,聞こえづらさ,ふらつき,歩行困難,嘔気,口・手・胸のしびれ.
陰性ROS:食思不振,体重減少,頭痛,鼻汁・咳,呼吸困難,腹痛,嘔吐,下痢・便秘,血便,排尿障害,関節痛.
既往歴:胃腸炎(約2回/年).入院11日前にも発熱・腹痛・下痢があり外来を受診.輸液・解熱薬を処方された(便培養にてC.jejuni/coli陽性).
アレルギー:食物・薬物ともに特記事項なし.
家族歴:糖尿病(祖父),卵巣癌(母).
生活歴:喫煙(-).機会飲酒.仕事;販売員,ダンス.睡眠時間;4時間.最近の渡航歴なし.
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