みるトレ
Case 94
忽那 賢志
1
1国立国際医療研究センター 感染症内科・国際感染症センター
pp.1059-1060
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200396
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Case 94
患者:60代,男性.
主訴:発熱,顔面の腫脹.
生活歴:生活保護受給中であり,グループホームで生活している.アルコール性肝障害を基礎疾患にもつ.
現病歴:来院1週間ほど前に右耳介に水疱ができて,掻きむしって破れていたが放置していた.2日前から右顔面が腫れてきたのを自覚していた.1日前から悪寒戦慄を伴う発熱を認めるようになり,顔の左側も腫れてきた.来院当日となり,両眼が開かないほど顔が腫れてきたため救急車を要請し,当院に搬送された.
既往歴:アルコール性肝障害.アレルギーなし.
身体所見:血圧152/101mmHg,脈拍数122回/分,体温39.4℃,呼吸数19回/分.
顔面は両眼瞼を中心に前額部〜頰部〜鼻唇溝まで発赤・腫脹しており,熱感と圧痛を伴う(図1).周囲のリンパ節腫脹なし.
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