特集 エクストリーム困難事例への挑戦
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Difficult patientとは?
宮川 卓也
1,2
1京都家庭医療学センター
2社団法人信和会 京都民医連第二中央病院 家庭医療科
キーワード:
difficult patient
,
患者要因
,
医師要因
Keyword:
difficult patient
,
患者要因
,
医師要因
pp.736-737
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102287
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Difficult patient(困難患者)とは,診察にあたって医師がストレスを感じる患者を指し,プライマリ・ケアセッティングでの調査によれば,患者の約15%を占めるとされている1).しかし単純に患者だけに要因があるわけではない.記憶に留めてほしいのは「difficult patients do not exist, only difficult consultations(consultationは立ち合い診察や相談の意,encounterとも言う)」という言葉である.すなわち,問題なのは患者と医療者の「関係」そのものであり,「患者」が問題ではないということである.ここでは患者の要因,医師自身の要因とその対策を述べる.
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