特集 他科の知識1
コンサルテーション・リエゾン精神科集中講義 特別編
2.Difficult Patient—患者要因,医師要因,状況要因から考える
鋪野 紀好
1
,
生坂 政臣
1
,
伊藤 彰一
2
SHIKINO,Kiyoshi
1
,
IKUSAKA,Masatomi
1
,
ITO,Shoichi
2
1千葉大学大学院医学研究院 診断推論学/千葉大学医学部附属病院 総合診療科
2千葉大学大学院医学研究院 医学教育研究室
pp.792-796
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900072
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Difficult Patient(対応困難な患者)とは,担当医に強い陰性感情を引き起こす患者と定義される1)。諸外国におけるプライマリケアセッティングでの調査では,Difficult Patientは外来患者の約15%を占める2, 3)とされ,良質な患者中心の医療の実現には,その対応法の修得が必要である。
本稿では,Difficult Patientがもたらす問題,Difficult Patientの要因分析(患者要因,医師要因,状況要因)と対応方法のほか,日本における疫学調査についても述べる。
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