特集 症状別副作用逆引き事典
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pp.387
発行日 2011年5月15日
Published Date 2011/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102179
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Q1 薬剤性過敏症症候群の特徴は?
A1 ・特定の薬剤で生ずる:カルバマゼピン単独で40%,カルバマゼピン,フェニトイン,フェノバルビタール,アロプリノール,メキシレチンの5剤で約75%を占める.
・ヘルペス族ウイルスの再活性化が認められ,原因薬中止後も皮疹の持続がみられる:内服開始2週間以上経過してからアレルギー疹を生ずる.薬剤中止後も,HHV-6などの再活性化と症状の増悪が後日みられる.このため,経過中に咽頭痛とリンパ節腫脹(とくに頸部)を認めることが多い.薬剤中止後も1カ月以上皮疹が持続することも少なくない.
・薬剤リンパ球幼若化試験(DLST)の陽性化が遅い:発症直後では陰性のこともあり,数週から数カ月後に陽性となる場合もある.患者の免疫再構築と関係が深いとされている.
・治療中に再燃しやすい:ステロイドの減量に伴い発疹が再燃することがあるため,徐々に慎重な減量が必要.(尾本陽一,他→p364)
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