特集 特定健診時代の生活習慣病対策
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pp.66-67
発行日 2008年1月15日
Published Date 2008/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101328
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Q1 インスリン療法からの離脱の目安は?
A1 インスリン療法からの離脱に関しては,主に以下の2つの考えがある.
①離脱の可能性を的確に判断できる検査はない.日常診療における目安として,毎食前後の血糖値が0.1~0.3U/kg程度のインスリン量で維持可能であれば,離脱可能と判断する.ただし,痩せ型でインスリン感受性が良好な例では,少量の外来性インスリンを無駄なく利用して,血糖を良好に維持している場合があり,かかる例では離脱困難である1).
②早期のインスリン導入による糖毒性解除の結果,膵β細胞機能とインスリン抵抗性の改善が期待できる.具体的には比較的少量のインスリンで,HbA1c 6.5%未満の場合では離脱可能である2).
(川田剛裕,他→p36)
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