特集 卒後臨床研修の必修化を控えて
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pp.456
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100616
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Q1 マッチングに研修志望者として参加するにあたり,留意することは何か.
A 米国における過去の経験より,以下の項目について注意したい.①マッチング実施機関より今後公表されるスケジュールおよび実施要項などに注意深く目を通し,内容について熟知をすること.②マッチングへの参加登録は一種の契約とみなされるので,違反行為は制裁の対象となる.たとえば,登録後に研修プログラムと個別交渉を行うなど,どのような行為が違反に相当するのかを具体的に知っておくこと.③自分の将来のキャリアを考慮し,卒後臨床研修に対して何を期待するのかをはっきりさせることがまず大切である.次いで,研修病院に関する資料を収集し,できればそこで研修を受けた人からじかに話を聞くことが望ましい.④研修病院の面接・試験は短期間に集中する可能性があるので,マッチングの公表があったら試験スケジュールの調整に細心の注意を払うべきである.⑤希望順位表には自分が研修を希望するプログラム以外のプログラム名を絶対に記入してはいけない.マッチングされた場合には,その研修病院で研修を行う義務が生じるからである.一方,競争率の高いプログラム名のみを記入すると,どこにもマッチングされない危険性が高くなる.(村岡 亮→本号p424)
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