特集 プライマリ・ケア医のための関節リウマチ診療のすべて
【適切に治療するために】
関節リウマチ治療薬の使い方
中島 敦夫
1
1東京警察病院内科・リウマチ科
キーワード:
抗リウマチ薬(DMARDs)
,
メトトレキサート(MTX)
,
免疫調節薬
,
免疫抑制薬
,
エスケープ現象
Keyword:
抗リウマチ薬(DMARDs)
,
メトトレキサート(MTX)
,
免疫調節薬
,
免疫抑制薬
,
エスケープ現象
pp.764-766
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102012
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関節リウマチ治療における抗リウマチ薬の位置づけ
抗リウマチ薬(disease modifying anti-rheumatic drugs:DMARDs)は現時点ではRA治療の中核をなす薬剤である.関節リウマチの診断がついたらできるだけ早期に投与開始し,3カ月使用しても効果不十分であれば,薬剤の増量や変更をしていく.関節の破壊は最初の1年間の進行が最も顕著であることが明らかにされ1),この期間に有効な治療を見い出すことが診療上重要である.しかしながら進行した症例であっても,できるだけ速やかに有効なDMARDsを使用することにより,さらなる進行を抑制することは可能である.よって現在では事実上すべてのRA患者がDMARDs療法の適応とみなされる.
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