となりの総合診療部[32]
新潟市民病院総合診療科
矢部 正浩
1
1新潟市民病院総合診療科
pp.724-725
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101210
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新潟市民病院は,東北から南西にかけて300kmもの長さのある新潟平野のなか,日本一の長河信濃川の河口のほど近くにあります.新潟県といえば豪雪地帯として有名ですが,新潟市民病院のある新潟市は海沿いの地域であるため,雪はほとんど降りません.その代わり冬は日本海からの横殴りの風や雨,雪,みぞれがみられ,晴れ間のほとんどない季節です.逆に夏は非常に暖かくなる時もあり,日本海の夕日は絶品です.日本海の幸や新潟米,日本酒(〆張鶴,久保田,越の寒梅,雪中梅,八海山,麒麟山など)に代表されるように食べ物に関してすばらしい土地です.新潟市は2007年に日本海側で初めての政令指定都市になり,さらに発展していくと思われます.
新潟市民病院は現在714床で,ほぼすべての診療部門を有する総合病院です.救命救急センター,新生児医療センター,一類感染症対応の感染症病棟などもあり,新潟大学医歯学総合病院とともに新潟県内では最も高度な医療を提供しています.残念ながら精神科入院病棟はなく,現在精神科の常勤医が欠員のため,精神科の外来診療は不十分な状態です.
そのなかで総合診療科は,現在,入院診療,外来診療,救急外来での診療を行っています.スタッフは2名,シニアレジデントが1名ですが,副院長も以前総合診療科に在籍していたため,外来業務では副院長も関わっています.
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