連載 病院めぐり
新潟県立がんセンター新潟病院
児玉 省二
pp.614
発行日 2004年4月10日
Published Date 2004/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101263
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当院のあゆみは,昭和25年(1950年)に「県立新潟病院」として創設され,性病患者の治療と予防および健康診断を目的とし,内科・性病科の2診療科20床で開院しました.昭和36年には,「県立ガンセンター新潟病院」と改称し,病床数366床,乳児施設30床の総合病院として新しく発足し,昭和62年には「県立がんセンター新潟病院」と改められ,診療科目が16科,450床となりました.平成10年には「がん予防総合センター」が併設され,がん検診で精密検診が必要とされた二次検診の役割を担っています.現在の当院の診療科目は18科で,病床数500床にて診療が行われています.平成12年には「(財)日本医療機能評価機構の認定」を取得し,平成14年には「地域がん診療拠点病院」に県内で唯一指定(厚生労働省)され活動が期待されています.
本院の基本理念は,「がんを中心とした高度先進医療を広く県民に提供する」ことで,患者の権利として「当院は『一人ひとりを大切にする医療』をめざしています」ことを挙げています.現在の当院医師数は,常勤77名,研修医は前期研修6名(内科),後期研修7名(外科,小児科)の合計13名となっています.そして,当院は「がん治療」が診療の中心ではありますが,病診連携を積極的に進め地域の医療に貢献するとともに,毎年の市民公開講座ではテーマを決めて講演を行い,一般市民の質問を受け交流をはかっています.
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