レビューでわかる! いまどき診療エビデンス 12
肺癌のスクリーニングは有効か?
宮崎 景
1
1名古屋大学医学部附属病院総合診療部
pp.764-766
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100420
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日本人における肺癌の統計はどうなっていますか?
回答:日本人の肺癌の罹患率は男性では米国人よりやや少なく10万人あたり55.7人/年,女性は米国人の1/3で10万人あたり16.9人/年です(1999年).日本人の肺癌による死亡率は男性では米国人よりやや少なく10万人あたり67.6人/年,女性は米国人の1/2で10万人あたり23.4人/年です(2003年).
■科学的根拠
スクリーニングを考える際には,その疾患の罹患率や死亡率を知っておくことは大変重要です.肺癌のスクリーニングにおいて基準となる多くの臨床試験は米国で行われていますので,日本人における肺癌の予防を考える際には,実際の罹患率や死亡率を米国のそれと比較して考えるとよいでしょう.
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