今月の主題 内科医に必要な癌のマネジメント
癌のスクリーニング
肺癌のスクリーニング
佐藤 研
1
1東北大学加齢医学研究所呼吸器腫瘍研究分野
pp.439-441
発行日 1998年3月10日
Published Date 1998/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909259
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ポイント
●近年肺癌が急増している.
●健康診断には年2回の直接撮影(必要ならばCTスキャン)と,重喫煙者に対する喀痰細胞診を行う.
●胸部異常影を見たら,まず肺癌を疑う.
●長引く風邪症状でも肺癌を疑う.
●40歳以上の男性で血痰を見たら肺癌を疑い,喀痰細胞診を繰り返す.
●確診が得られないまま漫然と経過観察をしてはならない.
●気管支鏡,経皮的針生検,VATS,試験開胸などで積極的に診断をつける.
●確診後は,TNM臨床分類に基づき病期を判定し,治療方針を速やかに決定する.
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