What's your diagnosis? [31]
M
井上 賀元
1
,
宮岡 和子
1
,
磯野 理
1
,
高木 幸夫
1
1京都民医連中央病院内科
pp.531-533
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100110
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病歴
62歳の女性が,下肢のしびれとむくみを主訴に来院した.
2002年に高血圧と労作時呼吸困難にて近医を受診.その時に眼瞼浮腫と下腿浮腫を指摘されていた.降圧療法と利尿薬にて症状は軽快,浮腫も軽減したため自己中断していた.2003年に入って下肢のしびれが出現,下腿浮腫も増強してきたため精査目的にて入院.入院中に多血症,リンパ節腫脹(生検にて反応性の変化のみ),脾腫,ACTH高値(デキサメタゾン抑制試験,ACTH持続試験にて異常は認めなかった)を指摘されていたが,原因不明として経過観察されていた.2004年12月から,下肢のしびれ(膝から下が左右対称的にしびれる)と浮腫が増悪,労作時呼吸困難と腹部膨満感も伴うようになってきたため,精査目的に入院となった.また,午後になると37.5℃までの発熱を認めている.
既往歴:1996年に子宮体癌にて子宮全摘術,その後1年間術後の化学療法を施行.薬剤使用歴:2003年よりプレドニゾロン 5 mg内服中,その他,ループ利尿薬・ARBを内服中.嗜好:喫煙10本/日×40年,アルコールなし.
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