What's your diagnosis?[65]
もう歳ですし,あきらめます…
中尾 佳奈子
1
,
高木 幸夫
1
,
井上 賀元
1
,
磯野 理
1
,
中村 慎一
1
,
四方 裕子
1
1京都民医連中央病院内科
pp.367-369
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101409
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病歴
患者:ADLは自立している独居の83歳女性.
主訴:両下腿浮腫,ふらつき.
現病歴:入院1年前に娘を亡くしてから気力を喪失し,調理がおっくうになり,入院半年前から白米と漬け物の食事が中心になっていた.食べ物の好き嫌いはない.入院3カ月前から足のふらつきと,しゃがんだ姿勢からの立ち上がりの困難が出現.入院2カ月前から両下肢浮腫が出現し,入院1カ月前に近医にてフロセミドが開始され,浮腫は軽減した.入院10日前から,労作時の動悸・息切れが出現.動悸に対しCaブロッカーを処方されたが改善がみられず,精査目的にて当院に紹介入院となった.
既往歴:80歳で胃癌にて胃幽門側部分切除術.
内服薬:アルファカルシドール2錠,アスパラギン酸Ca 2錠,ランソプラゾール1錠,センノシド1錠,フロセミド20mg 1錠,塩酸ベラパミル5mg 2錠.
家族歴:父・娘が胃癌,母・姉が結核,妹が子宮癌.
生活歴:喫煙なし,飲酒なし.
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