What's your diagnosis? 44
どこかがつまっている
宮川 卓也
1
,
井上 賀元
1
,
西田 修
1
,
岡本 亮
1
,
北村 隆人
1
,
高木 幸夫
1
1京都民医連中央病院内科
pp.609-612
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100387
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病歴
患者:35歳,女性.
主訴:意識障害,腹部膨満.
現病歴:15年前に境界型人格障害と診断され,ここ4カ月向精神薬(近医Aにて処方)とともに毎日5~8lの水を飲んでいた.入院1週間前から38℃の発熱,10回以上の下痢,腹痛,食欲不振があり,近医Bにてテトラサイクリン,スコポラミン,ロペラミドを処方された.下痢と発熱は改善したが,腹痛と食欲不振は改善せず増悪,4,5日前に近医Bの往診にて輸液を施行されたが,それ以降も腹痛,食欲不振,嘔気,腹部膨満は続き,浣腸を施行.しかし少量の便があっただけで改善しなかった.それから便は出ていない.3日前からは意識障害,嘔吐も現われたため,近医Bを受診し,精査のため入院した.
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