特集 これだけは知っておきたい! 泌尿器科診療でも活きる腎臓内科の必須知識
〈慢性腎臓病の管理〉
腎性貧血(Renal Anemia)
濱野 高行
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科腎臓内科学
キーワード:
担がん患者
,
ESA製剤
,
HIF-PH阻害薬
Keyword:
担がん患者
,
ESA製剤
,
HIF-PH阻害薬
pp.1006-1013
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207709
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▶ポイント
・慢性腎臓病(CKD)患者の貧血はすべて腎性貧血ではない.薬剤性,出血,血液疾患など原因は多岐であり,赤血球造血刺激因子製剤(ESA)とHIF-PH阻害薬の適応は腎性貧血のみである.
・鉄欠乏を是正してからESAやHIF-PH阻害薬を使用する.安易にヘモグロビン(Hb)のターゲット実現目的にこれらの薬剤を増量せず,使用中に鉄欠乏が生じれば,まずは鉄を補充する.
・フェリチンが高く,トランスフェリン飽和度(TSAT)が低いときに癌の検索をする.担がん患者ではESAやHIF-PH阻害薬を安易に使ってはいけない.
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