慢性腎臓病 CKDキャンペーンをめぐる話題
Cardio-renal anemia syndrome
吉田 英昭
1
,
島本 和明
1札幌医科大学 第二内科
キーワード:
血液透析
,
心臓血管疾患
,
腎不全-慢性
,
貧血
,
CRA症候群
Keyword:
Cardiovascular Diseases
,
Anemia
,
Renal Dialysis
,
Kidney Failure, Chronic
pp.13-18
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007246377
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慢性腎臓病(CKD)は末期腎不全にいたる病態のみならず、心血管病発症の重大なリスクである。腎臓と心臓は互いに連動して機能しており、一方の機能不全が他方の機能不全を惹起する心腎連関が存在する。腎機能の低下や心機能の低下により貧血が進行するが、貧血もCKDの進展や心血管病のリスクであり、それぞれの病態や進展においてこの3者が密接に関連していることから、cardio-renal anemia syndromeという概念が提唱されている。透析患者の冠動脈治療成績は非透析患者に比較して不良である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007