増大号 AKI・CKDの診断・治療に臨床検査を活かせ
3章 腎疾患と臨床検査
腎性貧血の見方
三谷 秀平
1,2
,
田中 真司
1,2
,
南学 正臣
1,2
1東京大学大学院医学系研究科腎臓内科学
2東京大学大学院医学系研究科内分泌病態学
キーワード:
腎性貧血
,
低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素阻害薬
,
HIF-PH阻害薬
,
鉄代謝
Keyword:
腎性貧血
,
低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素阻害薬
,
HIF-PH阻害薬
,
鉄代謝
pp.440-443
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203581
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はじめに
貧血は慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)に一般的な合併症である.発症には慢性炎症,鉄欠乏,赤血球の半減期短縮などもかかわるとされるが,主たる原因はエリスロポエチン(erythropoietin:EPO)の欠乏であり,その治療には赤血球造血刺激因子製剤(erythropoiesis stimulating agent:ESA)や新たに発売された低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素(hypoxia inducible factor-prolyl hydroxylase:HIF-PH)阻害薬が用いられる.
本稿では,腎性貧血の診断と治療において臨床検査がどのように用いられているかについて,病態含め解説する.
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