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編集後記
近藤 幸尋
pp.188
発行日 2018年2月20日
Published Date 2018/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206197
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寒さも一段と厳しくなり皆様いかがお過ごしでしょうか.2月はいわゆる受験の月でもあります.受験は大学受験に限らず,幼稚園の「お受験」から各年代で存在します.しかし,幼稚園や小学校の受験のみ「お受験」という言葉を使うようです.お受験に関して,インターネット上では予備校といいますか塾の宣伝が多いのかと思いきや,お受験スーツ,お受験スリッパ,お受験バッグなど,お受験に行く親をターゲットにした情報があふれています.そのなかには,「外さない母親用お受験スーツ─上品さを兼ね備えた濃紺スーツ」なる宣伝もあります.こうなるとお受験会場での母親は,濃紺スーツだらけが予想されます.そのほかに内容を垣間見ると「へー」という言葉がぴったりの情報ばかりです.ある意味便乗での商魂たくましいというところでしょうか.
小職においても,大学受験の面接官となることは近年よくあります.小職の大学は一次試験後,論文および面接を二次試験で行っています.論文の採点係に当たると,小部屋に閉じ込められて採点を行います.これも採点者にとっては結構なストレスです.面接はグループ面接の後,個人面接をしています.面接官は3人1組で精神科の先生も交えて編成されています.そこで6年間医学教育に耐えうる優秀な若人を選ぶわけです.受験生は「お受験」とは違い,このヒトは現役かな? と思わせるような制服できていたり,社会人の方はスーツだったり,浪人生はいわゆる普段着の方もいて,集合時に濃紺スーツだらけということはありません.
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