Japanese
English
特集 副腎腫瘍を再考する―診断と最新の低侵襲治療
転移性副腎腫瘍
Metastatic adrenal tumor
植村 元秀
1
,
中澤 成晃
1
,
氏家 剛
1
Motohide Uemura
1
,
Shigeaki Nakazawa
1
,
Takeshi Ujike
1
1大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(泌尿器科)
キーワード:
転移性副腎腫瘍
,
画像診断
,
腹腔鏡
Keyword:
転移性副腎腫瘍
,
画像診断
,
腹腔鏡
pp.614-622
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103638
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要旨 副腎はさまざまな原発巣からの転移をきたす臓器の1つであり,副腎腫瘍のうち転移性腫瘍は良性の腺腫に次いで多い。孤発性の転移性腫瘍は稀で,多発性転移のうちの1つであることが多い。しかし,副腎は転移をきたすことが多いだけでなく,偶発的な良性腫瘍も多いことから鑑別診断が困難なことがある。孤発性と思われる転移性副腎腫瘍においては,手術によって長期生存を得られる症例も経験され,予後の改善が期待される。外科的切除と経過観察を比較するランダム化試験は非現実的であり,われわれの知識は過去の経験および後ろ向きの解析以上のものはない。転移性副腎腫瘍を取り扱うには関連する診療科との連携により,治療方針を決定する必要がある。
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