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特集 泌尿器科検査のここがポイント
M 生検
腎生検
Q75 腎生検の適応,方法,合併症について教えてください。
Renal biopsy
永野 哲郎
1
Tetsuo Nagano
1
1藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院腎・泌尿器外科
キーワード:
腎生検
,
超音波装置
,
自動生検針
Keyword:
腎生検
,
超音波装置
,
自動生検針
pp.292-293
発行日 2010年4月5日
Published Date 2010/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102013
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要旨 腎生検によって得られる組織学的所見により,腎疾患の診断・治療に関する情報が得られるのはいうまでもないが,侵襲的検査であり100%安全とはいえない。したがって,患者に十分な説明を行い,同意と協力を得て腎生検を施行することが重要である。腎生検の適応と禁忌は以下のとおりで,診断の確定や治療法の選択に悩む症例であれば,基本的には適応となる。
適応は,①検尿異常,②ネフローゼ症候群,③急速な腎機能低下,④腎腫瘤の鑑別,⑤全身性疾患に伴う腎病変,⑥移植腎,などである。一方,禁忌は,①出血傾向,②片腎および機能的片腎,③高度の萎縮腎,④腎実質内感染,⑤腎動脈瘤,⑥囊胞腎,水腎症,⑦管理困難な全身合併症,⑧安静臥床が困難な場合,⑨高度の肥満,などである。
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