Japanese
English
特集 泌尿器科検査のここがポイント
M 生検
経尿道的膀胱生検
Q77 経尿道的膀胱生検の適応,標準的な方法,合併症について教えてください。
Transurethral bladder biopsy
今本 敬
1
,
鈴木 啓悦
1
,
市川 智彦
1
Takashi Imamoto
1
,
Hiroyoshi Suzuki
1
,
Tomohiko Ichikawa
1
1千葉大学医学部泌尿器科
キーワード:
膀胱癌
,
上皮内癌
,
ランダム生検
Keyword:
膀胱癌
,
上皮内癌
,
ランダム生検
pp.298-300
発行日 2010年4月5日
Published Date 2010/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102015
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 経尿道的膀胱生検は,膀胱癌の確定診断を得るうえで必須である。腫瘍の存在する部位では,経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)となり治療を兼ねる。TURでは一般的に筋層浅部まで切除するのでT1以下の診断は容易であるが,T2以上の深達度をすべて診断するのは困難である。ランダム生検は,上皮内癌を疑うときや,多中心性発育を示す膀胱癌を疑うときに行う。一般的に三角部,左右側壁,後壁,頂部,前壁,頸部,前立腺部尿道(精阜の左右)などを一定の順序で系統的に生検する。本稿では経尿道的膀胱生検の適応,方法,合併症について述べる。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.