腎臓病の病理・1【新連載】
腎生検の実際
坂口 弘
1
,
緒方 謙太郎
1
Hiroshi SAKAGUCHI
1
,
Kentaro OGATA
1
1慶應義塾大学医学部病理学教室
キーワード:
腎生検
,
光顕用切片
,
電顕用切片
,
蛍光抗体用切片
Keyword:
腎生検
,
光顕用切片
,
電顕用切片
,
蛍光抗体用切片
pp.90-93
発行日 1990年1月15日
Published Date 1990/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900018
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経皮的腎生検法は,1951年,Iverson&Brunによってはじめて紹介された.これは今日,腎疾患,特に糸球体腎炎の組織分類,病像・病態の把握などのためになくてはならない検査法の1つとなっている.この検査は生検針を用いて腎組織を,長さ約1~2cm,幅約1mmの検体として採取し,光学顕微鏡,電子顕微鏡,さらに蛍光抗体法による検索を行うものである.腎臓病の病理について概観する前に,本稿では,腎生検の意義,実際に行われている生検手技,採取された検体のそれぞれの検索のための処理方法とその原理について述べた.
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