特集 腎疾患—エキスパートへの質問で学ぶ診療のキホンと最新情報
よく出会う糸球体疾患の治療の実際
IgA腎症の診断と治療の実際を教えてください
片渕 律子
1
1医療法人豊資会加野病院腎臓内科
キーワード:
IgA腎症
,
腎生検
,
活動性病変
,
ステロイド
,
扁桃摘出
Keyword:
IgA腎症
,
腎生検
,
活動性病変
,
ステロイド
,
扁桃摘出
pp.1525-1528
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227797
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Point
◎IgA腎症は,腎生検によってのみ診断され,糸球体へのIgAの優位な沈着がみられる腎炎と定義される.
◎IgA腎症の治療法は臨床病理学的重症度,組織の活動性に応じて個別に決定する.
◎一日尿蛋白>0.5 gかつ尿中赤血球>10/HPFを呈し,活動性病変を有する症例には積極的にステロイドパルス療法を行う.
◎上気道炎後に肉眼的血尿を繰り返す症例には扁桃摘出術を考慮する.
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