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特集 泌尿器科検査のここがポイント
M 生検
前立腺生検
Q76 前立腺生検の適応,至適生検本数および経直腸式,経会陰式それぞれの特徴と標準的な方法,合併症と対処法,予防的抗菌薬投与について教えてください。
Needle biopsy of the prostate
川上 理
1
Satoru Kawakami
1
1東京医科歯科大学大学院泌尿器科学
キーワード:
生検
,
前立腺癌
,
ノモグラム
,
局所麻酔
Keyword:
生検
,
前立腺癌
,
ノモグラム
,
局所麻酔
pp.294-297
発行日 2010年4月5日
Published Date 2010/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102014
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要旨 PSA 10未満で,他に癌を疑う所見のない場合,前立腺生検の適応は相対的である。ノモグラムなどの診断ツールを活用して適応症例を絞り込むことで,不必要な生検を可及的に回避することが可能である。生検が必要と判断される症例では,癌のグレード,大きさ,位置に関するより正確な情報が得られる,精度の高い生検法を選ぶことが重要である。多カ所生検は,個々の患者のリスクを正確に評価し,最適の治療を選択するうえで中心的な役割を担っている。経会陰生検のための確実な局所麻酔法が開発され,経直腸,経会陰の両経路を組み合わせた立体生検が,外来ベースで施行可能となり,より多くの施設で,より精度の高い生検が安全に簡便に実施可能となった。
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