Japanese
English
症例報告
単発性結節型病変を呈した血管肉腫の1例
A case of solitary nodular type of the angiosarcoma
青柳 哲
1
,
加藤 直子
1
,
木村 久美子
1
,
菅原 弘士
1
Satoru AOYAGI
1
,
Naoko KATO
1
,
Kumiko KIMURA
1
,
Hiroshi SUGAWARA
1
1国立札幌病院皮膚科
1Department of Dermatology, National Sapporo Hospital
キーワード:
血管肉腫
,
単発性結節
,
rIL−2
Keyword:
血管肉腫
,
単発性結節
,
rIL−2
pp.844-846
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903364
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単発性結節型病変を呈した血管肉腫の1例を報告した.症例は72歳,男性.1か月前から右側頭部に紫紅色斑を伴わない単発性の暗赤色結節が出現した.組織学的に真皮全層にかけて管腔を形成しながら増殖する腫瘍細胞を認め,腫瘍細胞は核の異型性を有し,一部は管腔内に乳頭状に突出する像があり血管肉腫と診断した.治療は病変より5cm離して骨膜上で切除し,recombi—nant interleukin−2(rIL−2)の動注,局注を行った.11か月を経た現在まで再発,転移を認めない.自験例と同じく単発性結節型病変を呈した血管肉腫をまとめ,治療と予後について考察した.
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