Japanese
English
症例報告
大腿に巨大腫瘤を認めた成人T細胞白血病・リンパ腫の1例
A case of adult T cell lymphoma with a bulky mass on the thigh
菅原 弘士
1
,
加藤 直子
1
,
木村 久美子
1
,
青柳 哲
1
Hiroshi SUGAWARA
1
,
Naoko KATO
1
,
Kumiko KIMURA
1
,
Satoru AOYAGI
1
1国立札幌病院皮膚科
1Department of Dermatology, National Sapporo Hospital
キーワード:
巨大腫瘤
,
多・単クローン性の取り込み
,
染色体異常
Keyword:
巨大腫瘤
,
多・単クローン性の取り込み
,
染色体異常
pp.454-456
発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903605
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73歳,女性.左鼠径リンパ節の鶏卵大の腫大と左大腿の径20×15Cm大の紅色腫瘤を認めた.組織学的に,リンパ節,皮膚とも濃染性で不整な核を有する小型から中型のリンパ球様細胞が稠密かつびまん性に浸潤していた.抗HTLV-1抗体陽性で,末梢血異型リンパ球数が2%,骨髄浸潤が陽性のリンパ腫型成人T細胞白血病・リンパ腫と診断した.分子生物学的にHTLV-1プロウイルスDNAの多・単クローン性の取り込みを示し,多彩な染色体異常も認められた.治療は化学療法(CHOP療法)を6コースと放射線療法(54.6Gy照射)を施行した.
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