Japanese
English
症例報告
下腿に生じた浸潤性外毛根鞘癌の1例
A case of invasive malignant trichilemmoma on the lower leg
菅原 弘士
1
,
加藤 直子
1
,
青柳 哲
1
,
木村 久美子
1
,
西川 勝司
2
Hiroshi SUGAWARA
1
,
Naoko KATO
1
,
Satoru AOYAGI
1
,
Kumiko KIMURA
1
,
Katsuji NISHIKAWA
2
1国立札幌病院皮膚科
2宮の沢皮膚科クリニック
1Department of Dermatology, National Sapporo Hospital
2Miyanosawa Dermatological Clinic
キーワード:
浸潤性外毛根鞘癌
,
リンパ節転移
,
遠隔転移
Keyword:
浸潤性外毛根鞘癌
,
リンパ節転移
,
遠隔転移
pp.729-731
発行日 2001年8月1日
Published Date 2001/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903675
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65歳,女性.右下腿に直径2.3×2.5cmの茶褐色の角化性腫瘤を呈した浸潤性外毛根鞘癌の1例を報告する.組織学的に真皮網状層下層まで腫瘍細胞増殖を示した.腫瘍胞巣の外層には集塊細胞,異常角化細胞を含むBowen病様の像があり,内層にはグリコーゲンを有する淡明細胞が増生していた.胞巣の一部では中央部が嚢腫状となり,その中に好酸性の無構造物質の充満を認めた.今回,筆者らは1985年以降15年間の浸潤性外毛根鞘癌の本邦報告例20例に自験例を加えまとめた.リンパ節転移が21例中8例,38%に認められ,3例には遠隔転移も認められた.
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