Japanese
English
原著
チオプロニンによる薬疹—ジベル型薬疹と紅斑丘疹型薬疹の2症例におけるSH製剤のパッチテスト成績
Drug Eruption due to Tiopronin: Report of Two Cases and their Patch Test Results with Sulfhydryl Drugs
菊地 克子
1,2
,
角田 孝彦
1
,
堀内 令久
1
Katsuko KIKUCHI
1,2
,
Takahiko TSUNODA
1
,
Norihisa HORIUCHI
1
1山形市立病院済生館皮膚科
2東北大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Yamagata City Hospital
キーワード:
チオプロニン
,
薬疹
,
カプトプリル
,
ブシラミン
,
パッチテスト
Keyword:
チオプロニン
,
薬疹
,
カプトプリル
,
ブシラミン
,
パッチテスト
pp.701-704
発行日 1992年8月1日
Published Date 1992/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900691
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パッチテスト陽性反応を示した2症例のチオプロニン薬疹(ジベル型と紅斑丘疹型)を経験した.SH製剤のパッチテストを行ったところ,症例1ではチオプロニンと内服歴のないカプトプリル,ブシラミンの3剤で陽性を呈した.これらの3剤で同時にパッチテスト陽性を示した症例は私たちの知るかぎり初めてである.これらの3剤は,いずれもメルカプト・プロピオニル・アミノ酸の構造を持っており,この構造に反応しやすい素因を患者がもっていたと考えた.患者および正常人でのパッチテストの成績より上記SH製剤のパッチテストの至適濃度を提案した.
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