Japanese
English
原著
外来患者における毛包虫寄生の検討
A study of parasitism of demodex in outpatients
永尾 淳
1
,
須貝 哲郎
2
,
安永 千尋
2
,
西井 貴美子
2
,
赤井 育子
2
,
田水 智子
2
Jun NAGAO
1
,
Tetsuro SUGAI
2
,
Chihiro YASUNAGA
2
,
Kimiko NISHII
2
,
Ikuko AKAI
2
,
Satoko TAMIZU
2
1大阪市立大学医学部皮膚科学教室
2池田回生病院皮膚科
1Department of Dermatology, Osaka City University Medical School
2Department of Dermatology, Ikeda Kaisei Hospital
キーワード:
毛包虫(毛嚢虫
,
ニキビダニ)
,
酒皶
,
皮脂量
,
角層水分量
Keyword:
毛包虫(毛嚢虫
,
ニキビダニ)
,
酒皶
,
皮脂量
,
角層水分量
pp.109-112
発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903464
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
外来患者の鼻翼部ないし鼻唇溝部から採取した皮脂を直接検鏡し,毛包虫の陽性率および検出数を検討した.酒皶で陽性率および検出数の増加が認められ,加齢によっても陽性率が増加する傾向がみられたが,検出数には関連が認められず,酒皶病変の形成に毛包虫の過剰寄生が関与していることが示唆された.アトピー性皮膚炎患者のうち,毛包虫が検出されたのは顔面へのステロイド外用剤使用者のみであった.皮脂量と毛包虫検出数の間にはほとんど相関は認められず,むしろ角層水分量のほうが,強い相関はみられないものの関連が示唆された.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.