Japanese
English
症例報告
EBウイルスの再活性化を伴ったブシラミンによる薬疹の1例
A case of bucillamine-induced eruption with simultaneous reactivation of Epstein-Barr virus
北尾 亜紀
1
,
信原 聡美
1
,
高橋 健造
1
,
錦織 千佳子
1
,
宮地 良樹
1
Aki KITAO
1
,
Satomi NOBUHARA
1
,
Kenzo TAKAHASHI
1
,
Chikako NISHIGORI
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚病態学
1Department of Dermatology, Kyoto University Graduate School of Medicine
キーワード:
EBウイルス
,
ブシラミン
,
hypersensitivity syndrome
Keyword:
EBウイルス
,
ブシラミン
,
hypersensitivity syndrome
pp.867-870
発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903714
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66歳,女性.1999年1月より抗生剤に反応しない発熱が約1か月半続いた.3月より全身のリンパ節と手指関節の腫脹を生じた.近医にてブシラミン内服後14日目に,全身に瘙痒を伴う紅斑が出現した.異型リンパ球と肝酵素値の上昇,EBV抗VCA-IgG高値,IgM陰性よりEBウイルスの再活性化が疑われた.また,パッチテストとDLSTにてブシラミン陽性より,ブシラミンによる薬疹も同時に起こったと考えられた.内服薬の中止により皮疹はいったん消失したが,約1か月半後に再燃した.薬剤の中止にもかかわらず皮疹が遷延する場合には,ウイルスの関与が考えられる.
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