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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2000
4 皮膚疾患治療のポイント
乾癬に対するシクロスポリンの間歇投与療法
Intermittent administration with ciclosporin in psoriasis
矢口 均
1
,
小川 秀興
1
Hitoshi YAGUCHI
1
,
Hideoki OGAWA
1
1順天堂大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
乾癬
,
シクロスポリン
,
間歇投与法
Keyword:
乾癬
,
シクロスポリン
,
間歇投与法
pp.109-113
発行日 2000年4月15日
Published Date 2000/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903218
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中等症以上(PASIスコア12以上)で発症後3年以内の乾癬患者34例に対し,シクロスポリン(以下CYA)5mg/kg/日を4週間連日投与し,PASIスコアが80%以上改善した寛解症例30例を,I群:CYA5mg/kg/日を1週間内服し,1週間休薬(隔週投与法),II群:5mg/kg/日を1日内服し2日休薬(1投2休投与法),III群:3mg/kg/日の隔日投与法の3群に分け寛解後間歇的維持療法を開始し,治療開始から16週後まで,さらに50週後までのPASIスコアの変化と副作用出現頻度を各群間で比較検討した.その結果,今回検討した3群の維持療法のうちでは,CYA3mg/kg/日隔日投与法が,一定期間における総投与量が最も少なくかつ有効で,しかも副作用が少なかったことより,今回施行した寛解後維持療法の中では最も有用と思われた.
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