Japanese
English
症例報告
シクロスポリン内服治療中の乾癬患者に生じた陰茎部有棘細胞癌の1例
A case of the squamous cell carcinoma on the penis in a psoriasis patient treated with cyclosporine
吉田 益喜
1
,
川田 暁
1
,
川原 繁
1
Masuki YOSHIDA
1
,
Akira KAWADA
1
,
Sigeru KAWARA
1
1近畿大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology, Kinki University School of Medicine, Osakasayama, Japan
キーワード:
有棘細胞癌
,
シクロスポリン
,
乾癬
Keyword:
有棘細胞癌
,
シクロスポリン
,
乾癬
pp.56-58
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101567
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69歳,男性.16年前から尋常性乾癬の診断で,ステロイド外用,ビタミンD3製剤外用,PUVA療法,エトレチナート内服療法などを行っていたが,改善傾向がないため,8年前からシクロスポリンの内服治療を行い,症状は改善していた.1年前から亀頭環状溝に紅色局面が出現し,外用療法を行うも改善がみられないため,生検を行った結果,有棘細胞癌であった.乾癬のシクロスポリン長期間使用による悪性病変の発生は過去に報告例がみられるが,稀である.
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