Japanese
English
治療
乾癬に対するシクロスポリン療法におけるMEPC製剤への切りかえに伴う薬物動態と臨床効果について
Comparison of cyclosporine parmacokinetics and clinical efficacy of Sandimmun(R) and Neoral(R) in patients with psoriasis
梅澤 慶紀
1
,
馬渕 智生
1
,
飯塚 万利子
1
,
松山 孝
1
,
川久保 洋
1
,
小澤 明
1
Yoshinori UMEZAWA
1
,
Tomotaka MABUCHI
1
,
Mariko IIZUKA
1
,
Takashi MATSUYAMA
1
,
Yo KAWAKUBO
1
,
Akira OZAWA
1
1東海大学医学部医学科感覚学系皮膚科部門
1Depertment of Dermatology,Sensorium and Cutaneous medicine,Tokai University School of medicine
キーワード:
乾癬
,
シクロスポリン
,
TDM
Keyword:
乾癬
,
シクロスポリン
,
TDM
pp.201-204
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101168
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シクロスポリン(CYA)の既存薬剤サンディミュン(R)3.0mg/kg/日(分2)で治療している乾癬患者6症例を対象として,新しいMEPC製剤(ネオーラル(R))への切りかえ前後のCYAの12時間血中動態を観察した.その結果,トラフレベルは約1.2倍,血中濃度-時間曲線下面積は約1.7倍,最高血中濃度は1.8倍と上昇した.PASIスコアは6例中5例で改善を認めた.サンディミュン(R)からネオーラル(R)への切りかえにより,さらなる治療効果が期待できる可能性が示唆された.また,両薬剤の薬物動態を観察した結果,サンディミュン(R)からネオーラル(R)への切りかえ後の用量として,約20~30%の減量が可能であると思われた.一方,同用量での切りかえ直後は,CYA血中動態の変化に伴い副作用が出現しやすくなる可能性があり,血清Cr値を含む一般検査を行い,副作用の出現に注意を要すると思われた.
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