Japanese
English
治療
シクロスポリン内服治療後の乾癬患者に対するマキサカルシトール軟膏による維持療法の検討
Maintenance therapy with maxacalcitol ointment in patients with psoriasis patients after oral cyclosporin administration
大久保 ゆかり
1
,
藤原 尚子
1
,
荒井 佳恵
1
,
天谷 美里
1
,
坪井 良治
1
Yukari OKUBO
1
,
Shoko FUJIWARA
1
,
Kae ARAI
1
,
Misato AMAYA
1
,
Ryoji TSUBOI
1
1東京医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Tokyo Medical University, Tokyo, Japan
キーワード:
乾癬
,
マキサカルシトール軟膏
,
シクロスポリン
,
維持療法
Keyword:
乾癬
,
マキサカルシトール軟膏
,
シクロスポリン
,
維持療法
pp.646-652
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101731
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要約 尋常性乾癬患者11例を対象として,シクロスポリン(ネオーラル(R))内服治療によって寛解した後のマキサカルシトール25μg/g軟膏(オキサロール(R)軟膏25μg/g)による維持療法の有用性について検討した.シクロスポリン内服により,PASIスコアが75%以上改善した症例に対し,マキサカルシトール25μg/g軟膏単独およびマキサカルシトール25μg/g軟膏と酪酸プロピオン酸ベタメタゾン0.5mg/g軟膏(アンテベート(R)軟膏)の混合剤(1:1)の効果を左右比較で評価した.その結果,マキサカルシトール25μg/g軟膏単独治療群と混合剤治療群ともにシクロスポリン中止後の皮疹をコントロールすることが可能であり,平均PASIスコアは8週後にわずかであるが単独群で有意な上昇を認めたが,単独群と混合群の間にPASIスコアの差は認められなかった.また,局所性および全身性の副作用も認められなかった.今回の検討結果より,シクロスポリン内服後の維持療法としてマキサカルシトール25μg/g軟膏外用は有用な治療法であると考えた.
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